2月1日(金)

【書】今日は「黒んぼと犬・・」は10ページ分をチェックのみ。ほとんど入力ができませんでした。ちょうど作品の中ほどのところなのですが、黒んぼのアルブリーはウォロフ語という部族語をしゃべります。相方のフランス人女性レオーヌはなぜかドイツ語(しかもシューベルトの歌曲の一節そのままです)をしゃべります。アフリカの闇のなか、花咲くブーゲンビレアの木陰で邂逅してしまった二人の、意味の通じない会話。これが感動的なのです。二人がそれぞれに背負って切る実存とか孤独が切ないのです。そして実存がそのまま世界性の表象になっている、というところにコルテスのすばらしさがあります。

【音】エレーヌ・グリモーシューマンをさがしていたら、彼女がかの障害者バス=バリトン、トーマス・カストフが歌う「詩人の恋」の伴奏をやっている動画がありました。これは歌もピアノも超名演です。
Quasthoff sings Brahms & Schumann (Grimaud)