0001 新春のモーツァルト

 家で仕事をしているときはIチューンでバロックかビバップ系の放送局を静かにストリーミングしていることが多いが、ラジオ・モーツァルト(フランス系だからラジオ・モザールか)もなかなかの心地よさを提供してくれるので愛聴している。ただし、日本では聞いたこともないような名前の演奏家がびっくりするような良い演奏を聞かせてくれると、仕事そっちのけでネット空間に探検の旅に出てしまうのが悪い癖でもある。で、新春からビックリするようなソナタを聞かせてくれるピアニストが発見できたので報告である。5年前に来日しているがアメリカで活躍するハンガリー出身の若い女性ピアニストでKlara Wurtz(クララ・ヴュルツ)という人だ。すでに2種類のモーツァルト・ソナタ全集を録音しているが、テンポのよさと音の粒立ちの明確さは古典派に向いている。動画から演奏をひとつだけ貼ってお年賀がわり。今年もよろしく。