ワインを読む ‐Dégustations 1001 より (1)
Saint-Véran, Domaine des Poncetys, "terroir", 2006
何と表現したらいいか分からないくらい複雑な香りを持っているが、支配的なのは白い花の香りである。口に含むと、下草、アニス、カリン、そして忘れてならないが、わずかなミントの味わいが一挙に押し寄せてくる。そしてジャムやバターの後味が長く残る。すばらしいワインであり、サン=ヴァランの「グラン・クリュ(特級)」という銘柄を作ってもいいくらいである。
食前酒によし。あるいはオマールのグリル、鶏肉のクリーム煮と。
Côtes du Roussillon, Le Blanc de Terrassous, 2007
ライチと柑橘類の香りに魅了される。ブリオッシュを口に含んで噛んでも、このワインの質感が味わえておいしい。何種かの構成品種がうまく調和している。こんなワインがこの手ごろな値段だとは衝撃的だ。
今すぐ飲むべし。料理にはガンバス海老の串焼き、牡蠣、スズキのグリル。
Mâcon-Villages, Domaine des Teppes de Chatenay, 2008
どのようにお飲みになります? 食前酒になさいますか、それとも桃のタルトを食べながら? パッション・フルーツ、蜂蜜の香りがデザートに完璧です。また、フルーティーで味わいのあるボディーは食前酒に完璧です。どちらを選ぶかはあなたしだい。
3年以内に飲むべし。食前酒によし、あるいは料理にはホタテ、ケッチェ(スモモ)のタルト、海の幸の盛り合わせ。